美しい藤棚
古民家を初めて内覧した1月は草木が枯れ果てている季節。藤棚には大きな茶色い豆がぶら下がり、藤が生きているのかも分からない状態でした。
4月中頃に正式に引き渡しとなって、5月にはこんなに美しく咲いてくれた藤。ちょうどGWに大阪の一族が遊びにきた時は満開だったのです。藤棚の美しい光景を見た人たちはみんな「藤棚はなくさないで!」でした。
でもね、藤棚をどうしても解体しないといけない理由があったんです😢
それは・・・
ツタに絡まれている家を見かけたことないですか?昔の甲子園球場もそうだったよね?全体が覆われると光も入らず湿気でカビてくるし、おまけに
植物はとても強くて、雑草だってアスファルトからでも生えてくるでしょう?ツタってその中でもハンパなく強いから瓦だって突き抜けて屋根の中に入ってくる
瓦の隙間をグリグリ捩じ込み入ってきたツタは、家の中に水分を持ち込んでしまうんです。
しかもね、ツタは冬に枯れる前に茎が一瞬太くなるのだそう💦
ケンシロウは怒る時服が破れるけど、ツタは枯れるとき瓦割れるのよ(笑)
で、本当に悩みました。美しい景色だしね。気持ちとしては残したい・・
ツタが家を破壊
そのままにしておけば、ツタはどんどん家に覆い被さって日陰を作り、家は湿気を帯びてしまうんです。購入した時にはすでにこんな感じで、屋根のてっぺん付近まで侵食していました。雨どいには枯れ葉が積もり、雨水が流れていかずドロドロに溜まっていて、掃除してみたらナメクジがいたり…。湿気だらけ。
仕方ない。見た目の美しさより大事なのは家を維持していくこと。100年よりもっと長く維持していくには、家を破壊するものは排除しなきゃいけない。藤は生命力が強いからその気になればすぐに伸びるしね
劣化していた鉄
そして、解体作業をしてみて本当に良かったのは、藤棚を作っていた鉄パイプが雨水により錆びて劣化し、ちょっと力を入れただけで根本からポキっと折れてしまったんです。ツタが絡まっている力で立ってただけで、怖!って思いました。台風や強風で倒れる前に処分して本当に良かった💦すぐ横が縁側なので窓ガラスが全部割れてしまうところでしたよ。
でもね、怪我の巧妙というか、この鉄パイプたち錆びているとはいえ相当な量あったので売ることができました。キロ50円とか(業者によりまちまち)で売れるみたいで、だから側溝の鉄板とかお寺の鐘とか盗まれるんですね😩何よりも恐ろしいなと思ったのは、解体作業している最中に某国の人が敷地に勝手に侵入し「引き取りますよ!」と言ってきたこと。
どこで嗅ぎつけるのか?本当に恐ろしいですね。もちろんタダでは持っていかせません。交渉して買い取っていただきました。
藤棚は男性お二人の協力で2日間で撤去完了。
なくなってみれば、庭がとても広く見えるしスッキリ✨
これで家がツタに侵食される心配もなく安心です。
ただ・・・すでにどのくらいツタが屋根裏を侵食しているか?は、1階の屋根裏を覗いてみないと分からないので、これはまた次回!