立派な蔵
うちの古民家には2つの蔵があります。写真左手の方は2階建の蔵で、昔は蚕(かいこ)を入れていたようです。扉も銅板でしっかりしてて、雰囲気も素敵。大改装すればおしゃれなカフェにもなりそうな雰囲気があります。
が、屋根に太陽温熱機?エコワイターという機械がついていて、その古い建物の雰囲気を台無しにしている。これをまず取りたいなと思うけど、それだけでも結構なお金がかかってしまうらしい…
いろんな人に蔵を見てもらうと、すごくいいけど使い道がないよね、何かするにも改修するにもお金がかかる。となると、見た目はいいけど壊すしかないかな…😢
ちなみに、この蔵の下にはなまこ壁(生子)が残ってるんです。
耐久性に優れているんだって、中の頑丈な作りを見ても壊すの難しいんじゃないのかな?とか思ってしまいます。
そこでふと
壊すのにどのくらいかかるの?
蔵の解体の概算
ということで、幼馴染の玉緒に解体屋のもふもふさんを紹介してもらい、オンラインミーティング。とってもイケメンさんで、わかりやすく説明してくれました。
解体するのに必要な重機のサイズで金額も変わってくるみたい。大きな重機が入れば1日でもできるかもだけど、小さい重機だと3、4日かかる。そうなると人件費も膨らむもんね。うちの古民家は入り口も狭め、古民家までの農道も狭い…💦うーん
MAX50万とのこと。全能の神が見積もっても30〜50じゃないかと。そして、そのほとんどが処分費用で、壊すの自体は大したことないらしい。なんでも作るのは楽しいけど後片付けはつまんないってことなのね😢
だからこそ、大事なんだろうけど
そして、実際にいただいたお見積もりは60万超えてしまいました。やはり大きな重機が入れないということ。およよよ〜。さすがに蔵解体だけで60万以上は払えない😢ということで泣く泣く断念。でももふもふさんはとても親切に、助成金もないか探してくれました。
地域によっては蔵を解体するための助成金なんかもあるそうです。東金市は残念ながらそういうのがありませんでした。
奇跡が起こる
実は藤棚を壊していた時に、どこからともなく嗅ぎつけた某国の業者さんが藤棚の鉄パイプや古いエアコンを売ってくれと敷地に無断で入ってきたんです。そこで交渉です。安くで売ってもいいけど、あの蔵の上にあるエコワイターも持って行ってと。
https://kominka-mijinko.com/fujidana/
それも金属で売れるから、喜んでユニックを動かしてくれました!本当ならこのエコワイターの撤去費用だけでも結構かかるところが、本当に良かった♡
全能の神が屋根に乗って全てやってくれました!感謝
中にはなぜか壁に鉄板が貼られていて、これも1階部分は剥がして持って行ってくれました。金属だから売れるもんね。でもウチとしては解体しやすくするためにも、剥がして持って行って欲しいから、利害が一致して本当にありがたかった♡
古民家再生の現実
個人で古民家運営をする人が断念してしまうのは、こんな風にかかる費用が半端ないから。理想に近いものにしようとすれば、とんでもない金額が飛んでいく。だから費用はここまでしか出さないと決めておかないと、大変なことになってしまいます。
でも、プロに頼まないと絶対にダメなとこ、自力でできるところ、これを判断していく必要はあります。絶対に無理なことはケチらないこと☝️
でもね、何か真剣にやり始めたら、仲間が助けてくれます。本当に嬉しいことで、こういったことを感じることができるだけでも古民家再生をチャレンジした甲斐があったなって思います。